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こうのとりのゆりかご

先週の木曜日は、ボジョレー・ヌーボーの解禁日でした。
皆さん、もう飲まれましたか。
毎年絶妙のキャッチコピーが紹介されますが、今年は「繊細でしっかりとした
骨格。みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」との事です。
昨年よりも美味しい気がしました。
まだの方は、是非トライして下さい。

ところで昨晩、「こうのとりのゆりかご」という薬師丸ひろ子さん主演のドラマ
がTBSで放送されました。
しばらく前から番組の宣伝が流れていましたので、見られた方も多いと思います。
このドラマは、熊本県にある病院が設置した「こうのとりのゆりかご」によって
救われた92人の赤ちゃんと、世の中の厳しい批判を乗り越え、この6年間
「こうのとりのゆりかご」の運営を献身的に支え続けてきた病院の人々の闘いを、
実話をもとにフィクションとして再構築されたものです。
つまり前回書かせて頂いた「赤ちゃんポスト」のことをドラマにしたものです。
看護部長役の薬師丸さんが、「ひとりでも多くの赤ちゃんの命を救いたい」
という強い信念と献身的に取り組むその姿を演じていました。
涙と感動のヒューマンドラマスペシャル『テレビ未来遺産ドラマ特別企画』と
いうだけあって、感動的ですばらしいドラマでした。

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赤ちゃんポスト

こんばんは。
先週から比較的大きい地震が多く怖いですね。
昨日も南大西洋でM.7.8の強い地震がありました。
皆さんのところはどうですか。

早速ですが、「赤ちゃんポスト」をご存知ですか。
2006年熊本市の慈恵病院が「赤ちゃんポスト」を設置、全国で賛否両論が
巻き起こりました。
「赤ちゃんポスト」とは、匿名で赤ちゃんを施設などに預けられるシステム
の事で、ヨーロッパ諸国では広く普及しています。
                                   
目立たない所に保育器を設置、監視カメラや自動ロックも付けられ、
赤ちゃんが置かれると外からは開かなくなり、安全に預ける事ができます。
赤ちゃんは、病院が健康状態を確認し、その後児童相談所を経由し乳児院に
移されます。
この病院では、年間15~20人ほどの赤ちゃんが預けられたと公表しており、
2006年から6年間で100人近くになりました。
親が判明したケースでは、「戸籍に入れたくない」「不倫のため」「未婚のため」
「生活の困窮」「世間体が悪い」などの理由があげられています。
母親の居住地は、熊本県以外の九州各県から約40%、関東地域から約40%、
中部地域から約20%と全国に広がっていました。
「遺棄されて命を落とす新生児を救う」事を最優先にしたため、一部では
無責任な育児放棄にも繋がっていると、熊本県の検証会議では報告しています。
当初病院側では、誰にも相談できず困った若い女性が駈け込んでくると、
予想していたと思います。
しかし実際には、「戸籍に入れたくない」「世間体が悪い」などの理由や、
遠方から来るなど、肉体的・精神的そしてお金や時間にも余裕が感じられる
ケースが目立っていました。

上記の熊本の病院については、今後も継続的に検証していく必要がありますが、
一方で匿名での出産や匿名で預けられる施設の必要性も無視できません。

里親制度

寒波の到来で、今週は寒くなるとの予報です。
暖かいコートとマフラーが欲しい季節になりました。
今回は里親制度についてです。
                                  
里親制度は、何らかの事情により家庭での養育が困難又は受けられなくなった
子ども等に、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下での養育を提供
する制度です。
家庭での生活を通じて、子どもが成長する上で極めて重要な特定の大人との
愛着関係の中で養育を行うことにより、子どもの健全な育成を図る有意義な
制度です。(厚労省ホームページより引用)

この制度は、1947年児童福祉法の制定により始まり、1948年の「里親等家庭
養育の運営に関して」により里子の養育基準が明示されました。
里親とは、子供を自分の家庭に預かって養護することを希望し、都道府県知事
が適当と認めた者のことをさしています。
純粋に養育を希望する里親を養育里親、養子縁組を前提として児童を養育する
里親を養子縁組里親、専門的な知識と技能を用いて養育する里親を専門里親、
子供の三親等内の親族が里親となり養育する場合は親族里親の4種類があります。
尚、里親の認定を受けるには、居住地を管轄する児童相談所に申請し、一定の
条件を満たし、養育里親研修を修了している事が条件になっています。

上記のように、里親制度とは一見大変良い制度のように感じますが、現状は
以下の数字が表しています。
全国での里親登録数は約7,700人、委託里親数は約3,000人、委託児童数は
約3,900人となります。(厚労省ホームページより)

養護施設に預けられている子供の数が全国で約3万人と言われており、里親に
預けられている児童数が約3,900人ですので、わずか13%しか利用していない
こととなり、里親制度がその目的を果たしているとは思えません。


日本の児童養護

おはようございます。
紅葉が秋晴れの青空に映え、綺麗な季節ですね。
文化の日も過ぎ、すっかり街は秋の装いそして冬への準備です。
今日は日本の児童養護について書きます。

日本では、児童養護施設に預けられている子供の数が、全国で約3万人と 
言われています。2008年厚生労働省は、「社会的養護は、養護施設から
より家庭的な環境での養護に移行していくことが必要」(社会保障審議会報告書)
と里親の委託率向上のための政策を打ち出しました。
しかし里親への委託率は、欧米では約80%と高いのに対し、日本では約10%
に留まっており、現在でもまだ養護施設偏重の児童福祉制度となっています。
このように里親制度の委託率が向上しないだけでなく、養子縁組の件数も
年々少なくなってきています。
要因としては、これまでにも書いたように厚労省の政策、日本の制度、少子化、
不妊治療の進歩、価値観の多様化などいろいろ考えられます。

しかし問題となるのは、日本の公的な児童擁護では、子供が心身とも健全に
成長するために必要な養育環境を提供できないという事です。
すなわち公的施設での養育ではなく、一人一人の個性を大事にした、
十分な愛情が感じられる「家庭的」な環境での養育の必要性です。

出産後の赤ちゃんの生命や人権を守り、養護施設ではなく、愛情を持って
育てる意思のある夫婦へ繋ぐ「養子縁組」の推進や普及啓発が、
さらに重要になっています。