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親族の反対という壁

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残念ながら日本の社会では、養子縁組をするということがまだ一般的では
ありません。ですから養子縁組をするということに対する漠然とした不安から、
親族に反対されることはありがちです。どういった点に不安を感じているか
についてよく話を聞き、相手の気持ちを理解し、自分の考えを話し、理解し
あって、最終的にはサポートが得られるのが理想の形です。祖父母をはじめ
とする親族は、子供にとって父母とはまた違った大切な存在ですし、そして
養親となるご夫婦にとっては、子育て上の強力な援軍となってもらわなければ
困るからです。子育てにあまり寛容でない日本の社会で、緊急時に頼れる
のはやはり身内です。子育てを手伝ってもらえるかどうかは別にしても、子供
を受け容れて可愛がってくれる気持ちは欲しいですね。

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夫婦間での意見の不一致

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ご夫婦の間で養子を育てるということに対する意見の不一致があると、実際に
話を進めることが出来なくなる大きな障壁となります。養子縁組をするという
ことについてどちらか一方が積極的でも、他方は消極的ということはよくあり
ます。どちらか一方が押し切られた形で話が進んで行ってもどこかで破綻が
生じてしまいますし、仮に話が成立しても子育てに大きく影響してしまいます。
したがって、具体的なアクションを起こす前に必ず解決しておかなければなら
ない問題だと言えます。夫婦間の意見の不一致に対する解決策は、よく話し
合うということ以外にありません。子供のいる家庭を望み、養子を迎えることに
積極的なあなたも養子を育てるということの責任と覚悟をもう一度考えて下さ
い。その上でお互いが納得行くまで話し合って下さい。どうしても意見が一致
しない場合には養子縁組をあきらめ、ご夫婦二人の人生設計について話し合
いましょう。おたがいが納得できる結論を得るためには、ある日突然話し合い
を始めるのではなく、常日頃から話し合っておくことがとても大切だと思います。

年齢の壁

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不妊治療の効果が出ず養子縁組の検討を始めると、多くの方がいくつかの
現実的な壁につきあたります。自分一人では決められないことや、解決が
難しいことも往々にありますので、早い時点でそれらの壁を認識し、対応を
考える時間を確保することが大切です。

現実的な壁のひとつに年齢の壁があります。子供が自立するまでの子育て
期間に加えて、成人してからも親の後ろ盾が求められることは多く、親の年齢
が高いことが親と子の双方にとって将来的な不安要素になる可能性があります。
また、成長に伴い扱いが難しくなった子供に向き合うに十分な体力と気力が
維持できるかどうかも問題です。子供の教育費が一番必要になる時期に親が
既に高齢になっていることは大きな経済的不安要素になります。親族の介護
や自分達の老後の問題など、年齢にまつわる問題は増えても減ることはない
でしょう。
これらのことを勘案して養子縁組の斡旋には通常年齢制限が設けられています。
不妊治療をされている方は高齢化してきており、単に年齢だけで養子を迎える
ことが否定されてしまうことは残念なことですが、養子縁組を選択肢のひとつと
するには早目に検討を開始する必要があります。

養子を迎えるという選択をした方へのサポート

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前にもお話ししましたが、養子縁組制度や里親制度は家庭環境を必要としている
子供に焦点を当てた児童福祉の色彩が濃い制度です。児童福祉はもちろん大事
なことですが、不妊という問題に向き合い養子を育てるという選択をされた方々を
ケアしサポートして行くことも同様に大事なことではないでしょうか。養子となった
子供たちが希望に満ちて充実した生活が出来るように考えると同時に、養子を
迎えた方々(特に母親となった方々)が過去を受け容れ、今を生き、将来に希望
をもって瞳を輝かせていられることも重要なことではないでしょうか。

不妊治療を経験された方々は過去、現在、未来をどのように考えれば良いのでしょうか。
過去: 不妊治療時に感じた複雑な感情や葛藤を自分の人生の一部だったと肯定的
      にとらえることが出来る。
現在: 不妊治療時のネガティブな気持ちに支配されず、現在に気持ちを集中させて
      生活することができている。
未来: 養子を迎えるという選択をしたことで新たな夢や希望を見出すことが出来た。

みなさんもぜひ一緒に考えて下さい。

子育てについての悩みの解決策

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養子縁組をしてお子さんを迎えた後、同じように養子を迎えた方々との交流を
絶ってしまう方がいらっしゃいます。また、事情を知る人のいない場所に引っ
越される方もいらっしゃいます。「子供を世間の好奇心から守るため」とか「実
子でないことを他人に知られたくない」というのが理由です。子供を好奇の目
から守ることは大切ですし、どのような養育環境が良いかは人それぞれだと
思いますが、周囲とのつながりを絶って姿を消してしまうことで問題が解決する
かどうかには疑問を感じます。時間が経ってから新たな問題が出てくることも
あります。子供に関する悩みは実は親の心の奥深いところから生じることが
多いのではないでしょうか。同じ経験を持つ方々との交流や勉強会で問題
解決のヒントが得られることも多く、また将来起こるかもしれない問題を知る
こともできます。交流を絶つことでその機会を失ってしまうのは残念なことです。